君に会いたくて
笑いながら言う亮太。
俺の心臓がドクドクと不気味な音を立て始める。
助けを求めるかのように、俺は紗枝をじっと見据えた。
「……ごめん……っ」
紗枝は両手を合わせ、申し訳なさそうに頭を下げた。
「実はあのメール……。お姉ちゃんがあたしの代わりに返信して……」
「えっ!? 姉ちゃんがっ? なんで?」
「あたし、寝ちゃってて。しかもお姉ちゃんったら、亮太くんからのメールのことを、昨日、学校から帰ってきたときに教えてくれたのよ」
「なんだよそれーっっ」