全部君だけ。
「……おやすみ。」




私を抱きしめたまま寝る君。




こんなことしても、なんとも思わないんだろうな…




君の寝顔はとても綺麗。




こんなの、ほかの子に見られたくない……




私は君の髪の毛をそっと撫でた。




少し茶色で、くせっ毛のあるさらさらな髪。




「……好きだよ。瑞稀くん。」




そっと囁いて、私はいつものように、君を起こさないように、部屋を出る……。






























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