全部君だけ。
「っへ!?」




いきなりの事だったから変な声が出た。




寝てると思ってた瑞稀くんは、帰ろうとした私の腕を掴んでる。




「…み、瑞稀くん…?」




私が呼んでも、なぜか今日は返事がない。




「…あいつのとこ行くの?」




あい、つ……?




そう言われて思い出したのは、昼に会った人のこと、




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