全部君だけ。
「……言ったじゃん、俺が忘れさせてあげる、って……」
あいつなんて、思い出せないように
そう言って、
どちらともなくキスをした。
「っ……ん」
何度も、何度も
お互いの、忘れられない人を無理やり忘れさせるような、
寂しさを、埋めるような……
そんな、悲しいキスだった。
あいつなんて、思い出せないように
そう言って、
どちらともなくキスをした。
「っ……ん」
何度も、何度も
お互いの、忘れられない人を無理やり忘れさせるような、
寂しさを、埋めるような……
そんな、悲しいキスだった。