全部君だけ。
「…やっぱり、いた。」




この時間で1番日当たりのいい場所に、君はいる。




日の当たる、カーペットの下。




本棚にもたれかかるように眠ってる君はいつもここにいる。




「…湯川くん。」




私が呼ぶと、「んん……」と言いながら君は起きる。




「…おはよ。結衣。」




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