ミスマッチ!? ~私、年下の週末ファーマーに恋しました~
「持って帰っていいですよ。明日葉」
「うーん、どうしよ・・」と躊躇する私を助けるように、「じゃあ俺持って帰る」と犬養くんが言ってくれた。

「さっき兄貴がいったように、天ぷらにしたら食べやすいから。今度俺が作ってあげます」
「・・・え?」
「おいおい剛(つよし)。またおまえはそうやって人が嫌がってることを押しつけようとする・・」
「ホン・・トにいいの?犬養くん」
「はい。こう見えて俺、料理できますから」
「じゃぁ、お言葉に甘えて・・いいかな」
「いいですよ。思う存分、甘えてください」

彼の笑顔は、「俺に任せて!」と言ってるようで、とても頼もしく見えた―――。

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