クールすぎる藤堂くんが本気になるなんて!?
──ドクンッ
……って、なんだドクンッて。
不意打ちで笑うとか、かなり心臓に悪いんですけど。しかも『杏』って言った?
昨日の今日で呼び捨て!?
実は藤堂くん、かなりチャラいんじゃないの。
「あーあ、本当に来ちゃったね。
どーすんの?杏」
顔面やや引き攣らせ気味の私にクラス中の視線が集まるのを感じながら、柚子の言葉にため息をこぼした。
美香は「やっぱり王子様だよね〜」なんて、まるで憧れのアイドルでも見てるかのように目を輝かせている。
「どうするも、こうするもないよ。
……こーなったらやっぱり、クリーニング代渡して納得して貰ってくる」
このままバケツの水ぶっかけたことを根に持たれて付きまとわれたら、学校中の女子を敵に回しかねないっつーの。
現に
「え?藤堂くん今、杏ちゃんのこと下の名前で呼んだ?」
「どういう関係なんだろ?
まさか藤堂くんの彼女って……」
「嘘〜!藤堂くんに彼女とか聞いたことなかったのに……」
なんて、ヒソヒソ話をする女子達のせいで今にも噂が独り歩きしようとしている。
……って、なんだドクンッて。
不意打ちで笑うとか、かなり心臓に悪いんですけど。しかも『杏』って言った?
昨日の今日で呼び捨て!?
実は藤堂くん、かなりチャラいんじゃないの。
「あーあ、本当に来ちゃったね。
どーすんの?杏」
顔面やや引き攣らせ気味の私にクラス中の視線が集まるのを感じながら、柚子の言葉にため息をこぼした。
美香は「やっぱり王子様だよね〜」なんて、まるで憧れのアイドルでも見てるかのように目を輝かせている。
「どうするも、こうするもないよ。
……こーなったらやっぱり、クリーニング代渡して納得して貰ってくる」
このままバケツの水ぶっかけたことを根に持たれて付きまとわれたら、学校中の女子を敵に回しかねないっつーの。
現に
「え?藤堂くん今、杏ちゃんのこと下の名前で呼んだ?」
「どういう関係なんだろ?
まさか藤堂くんの彼女って……」
「嘘〜!藤堂くんに彼女とか聞いたことなかったのに……」
なんて、ヒソヒソ話をする女子達のせいで今にも噂が独り歩きしようとしている。