オオカミ弁護士の餌食になりました

 眞木の言葉を思い出してしゅんとしていると、香坂さんの瞳がいっそう優しくなった。

「なんで。俺は真凛のそういうところ、すごく好きだよ」

 心拍数が跳ね上がる。

 まっすぐ注がれる香坂さんの瞳を見返すことができなくて、目を伏せた。

 誰か助けて。

 胸の高鳴りが止まらなくて、このままじゃ、どうにかなってしまいそうだ。

「大丈夫、君は郵便ポストよりずっとかわいい」

 甘い声でそうささやいて、香坂さんは再び私に唇を落とした。






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