オオカミ弁護士の餌食になりました
「とりあえず、人によって態度を変えるのは今後の宮田のためにも、いい結果にはならない気がする」
「……うん、そうだよな」
素直にうなずく宮田に、私は笑いかけた。
「まあ、元気出して! ちゃんと罪悪感を覚えたってことは、人間として成長の伸びしろがあるってことなんだから!」
眉を下げたままだけど、宮田はいくらかすっきりしたように表情を緩めた。
「うん、サンキュー」
「で、相談ってそれ?」
「あ、いや、それはまた別の話で……」
後ろに両手をついて軽くのけぞる態勢になった宮田が、思い直したように背筋を正した。
「やっぱり、いいよな、お前。はっきり物を言ってくれて」
「うん?」