結婚のその先に
啓吾は結婚式を見て栞菜が不安になったのではないかと考えていた。


親に決められた結婚。


栞菜が望んでいた訳じゃない。


本当の幸せをつかんだ美咲。


そんな美咲とは違う状況に栞菜が悩んでいるんじゃないかと思うとこのままでいいのかと考える。


栞菜の幸せを自分にはあげられるのだろうか。

彼女はそれを望んでいるのだろうか。


こんな複雑な想いの中でまっすぐに栞菜を見られず思わず彼女の瞳を手で覆った。
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