結婚のその先に
「大丈夫。俺、隣にいるから。フォローする。」
「うん」
栞菜は目を閉じて啓吾の肩に頭を乗せた。
その頭を撫でながら啓吾は愛しさが募る。


式場へ着く前に栞菜はすやすやと啓吾にもたれて眠ってしまった。
「すみません。なるべく遠回りしてもらっていいですか?10時までに着けばいいので。」
啓吾は小声でタクシーのドライバーに伝える。

啓吾は栞菜の寝顔を見ていたいと思った。
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