結婚のその先に
栞菜は父から呼び出され高宮に来ていた。

「飯村物流との取引、藤崎財閥もしているんだろ?」
「はい。」
「その取引を縮小してほしい。」
「…え?」
「飯村物流との取引はうちのかなり重要な利益のパイプになっている。飯村物流からうちとの取引を縮小して藤崎財閥との取引を拡大すると申し入れがあった。どういうことだ?」
栞菜は立ったまま、父は座って栞菜を鋭く見ている。

「お前が藤崎にいるのはなんのためなんだ?高宮を潰す気か。」
父の言葉に栞菜はいろいろな考えがわいていた。
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