結婚のその先に
啓吾は胸ポケットから出したものを栞菜の手の平にのせた。
栞菜が自分の手の平を見るとそこにはチェーンに結婚指輪がつけられていた。
「これは栞菜に持っていてほしい。」
「……?」
「またこの指輪をはめてくれる時が来たら俺にその指輪を渡して欲しい。もしも別の人生を歩みたくなったらそれは良輔のところに置いてきてほしい。」
「……。」
栞菜は指輪を見つめたまま話を聞く。
「俺は栞菜と結婚が続けられなくても藤崎も高宮も背負う覚悟ができてる。だから栞菜。」
啓吾は栞菜の手に握られた指輪ごと自分の手で包み込む。そして栞菜が顔をあげると昔と変わらない優しい眼差しで栞菜を見つめて伝えた。ありったけの愛を込めて。
栞菜が自分の手の平を見るとそこにはチェーンに結婚指輪がつけられていた。
「これは栞菜に持っていてほしい。」
「……?」
「またこの指輪をはめてくれる時が来たら俺にその指輪を渡して欲しい。もしも別の人生を歩みたくなったらそれは良輔のところに置いてきてほしい。」
「……。」
栞菜は指輪を見つめたまま話を聞く。
「俺は栞菜と結婚が続けられなくても藤崎も高宮も背負う覚悟ができてる。だから栞菜。」
啓吾は栞菜の手に握られた指輪ごと自分の手で包み込む。そして栞菜が顔をあげると昔と変わらない優しい眼差しで栞菜を見つめて伝えた。ありったけの愛を込めて。