結婚のその先に
「私が選ぶ道は啓吾さんに続いていて欲しい。」
栞菜の伸ばす手には結婚指輪が握られていた。

「こんな私だけど一緒にいてもいいですか?」
栞菜の言葉に啓吾は栞菜を抱き締めた。

「もちろん。俺も栞菜といたい。」
啓吾はすこし体をはなして栞菜の薬指に指輪をはめる。

そしてそのまま再び抱き締めた。
「結婚してください。幸せにする。幸せになろ。 」

「はい。私も。幸せにします。大好き。」
栞菜は啓吾の胸に顔を埋めた。
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