結婚のその先に
「ごめんね?重いでしょ?」
「大丈夫。その方が実感できるし。」
「実感?」
「栞菜がいること。俺たちの子供がいること。」
帰り道は啓吾が栞菜をおんぶして階段をおりた。

「啓吾さん、パパだね。」
「あぁ。栞菜が母親になるのかぁ。」
「うん。なんか…」
「にやけちゃうな。」
「うん。」
ふたりは幸せな時間をスタートさせた。
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