結婚のその先に

同棲

デパートの中を念のためにと栞菜は車イスにのり啓吾に押してもらっていた。




荷物や手続きのためにと専属の秘書も一緒にデパートをまわる。




「まずは家具だな」




昔からの仲のふたりは趣味が似ていてひとつひとつ買い物を決めるのに時間はかからなかった。




ソファやベッドはすでにかなり大きなサイズのものがあるが「ふたりでいちから選ばないとつまらない」という啓吾の言葉で新しくすることにした。




ベッドを選ぶとき迷わずふたりで眠るようのキングサイズを選んだ啓吾に栞菜は少し恥ずかしくなった。




「休憩するか」





ふたりはデパートのカフェに入った。
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