結婚のその先に
「ここまで来るのに時間はかかったけど、やっと前に進めたの。、、、良輔もきっとこうして前に進むことを望んでる。私はそう思う。」




美咲の瞳からはきれいな涙が溢れた。




「良輔、私を幸せにするって約束、守ってくれたよ。栞菜ちゃん。」




「、、、」




「辛かったし、寂しかったけど、良輔が亡くなってから些細なことにも幸せを感じられた。生きてるだけで幸せなことなんだって思ったらいっぱい笑えたよ。」




栞菜は嗚咽しながら号泣している。




啓吾は栞菜の肩をさすりハンカチを渡した。




「栞菜ちゃんをよろしくね?啓吾。栞菜ちゃんが私の妹みたいな存在ってことはかわらないんだから。」



「あぁ。」



「私の大切な妹だから。」




「あぁ。」


美咲は栞菜を優しく抱き締めた。
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