愛しい人の愛し方
エピローグ
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もう、何でもいい。
どうでもいい。
彼を愛した訳ではない。
受け入れた訳でもない。
嫌いなことには変わりないの。
どうでも良くなったのは、ここが誰も知らない場所だから。
助けなんて来ないじゃない?
そうなら、諦めた方が早いのじゃないかって思い始めて、彼の前で、彼だけのために咲く花になった方が楽じゃない?
そう思い始めた。
だから、彼を愛した訳ではないけれど、受け入れることもしないけれど、身体を咲(ひら)く花になってしまおうと思った。
私は彼の熱帯魚。
彼という名の水槽で泳ぐ熱帯魚。
「私はあなたの熱帯魚...あなたのものよ」