プリティ・プリティ
五郎がぶるるんと鳴いた。
ぶるる…ぶるる…
「五郎の鳴き方めっちゃ癒される。やばい」
「いや五郎の可愛さは格別っしょ。なんせフレンチブルドッグ。で、問4って答え Ken gone to home?」
ガクッと肩が落ちた。
「なんで gone 分かるのに、went 出てこないの?その塾の前取り知識の邪魔の仕方、超ウケる」
「ウケてる場合じゃねぇし!あれは近藤先生の、ゴネてゴネて gone だよー♪ あの歌が悪い!あの歌しか頭から出てこなかった!」
「麻里奈ちゃん!見直し一緒にしてくれてるお友達に、そんな言葉遣いはやめなさいよ。芽衣子ちゃん、いつもごめんなさいね、麻里奈ちゃん部室でうるさいでしょう?」
「いえ、みんな凄く楽しんでますよ。いつも明るい気持ちになります」
「…そう、」
麻里奈のママは、上品で美人で、
麻里奈にもそれが遺伝しているなあ、と思う。
麻里奈は、人一倍恥ずかしがり屋で、
可愛こぶる、なんて出来ないタイプ。
きっと、クラスにあいつがいるから。
ぶるる…ぶるる…
「五郎の鳴き方めっちゃ癒される。やばい」
「いや五郎の可愛さは格別っしょ。なんせフレンチブルドッグ。で、問4って答え Ken gone to home?」
ガクッと肩が落ちた。
「なんで gone 分かるのに、went 出てこないの?その塾の前取り知識の邪魔の仕方、超ウケる」
「ウケてる場合じゃねぇし!あれは近藤先生の、ゴネてゴネて gone だよー♪ あの歌が悪い!あの歌しか頭から出てこなかった!」
「麻里奈ちゃん!見直し一緒にしてくれてるお友達に、そんな言葉遣いはやめなさいよ。芽衣子ちゃん、いつもごめんなさいね、麻里奈ちゃん部室でうるさいでしょう?」
「いえ、みんな凄く楽しんでますよ。いつも明るい気持ちになります」
「…そう、」
麻里奈のママは、上品で美人で、
麻里奈にもそれが遺伝しているなあ、と思う。
麻里奈は、人一倍恥ずかしがり屋で、
可愛こぶる、なんて出来ないタイプ。
きっと、クラスにあいつがいるから。