プリティ・プリティ
「竹内がウゼェ」

「あー、竹内麻里奈。わかる。うるせぇ」



教室の後ろの棚に座って、
男子が5、6人で固まっている。


私はその時、ただひたすら
数学の練習テキストを解いていた。



麻里奈は、何かに狂ったかのように
「ちょ、舞香あれしよ、マイから始めるリズムに合わせて!」

舞香はノリノリだ。


マイから始めるリズムに合わせて!
…マイ3!
…マイマイマイ、
…ユカ4!
ユカユカユカユカ!
…マリ2!
…マリマリ、



「あれうるせえんだよ。いつ終わるんだよ」
「知らねー」


一年二組の空気は腐っていた。
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