イジワルな彼は私を溺愛しています
お仕置き♡

敵は1位

「すいません。中島先輩のことを知りたいのですが」

私は中島先輩のクラスの3年A組の教室から出てきたチャラそうな男の先輩に朝話しかけた。もちろん敵の情報収集のためだ。

「カズのこと?俺に答えられることならいいよ」

「中島先輩の前回のテストの点数と順位を知りたいです」

最優先事項だ。

「あいつは毎回1位だよ。いっつも満点近くとってるね」

やっぱり1位か……。強敵だ。

「満点をとったことはありますか?」

「どうだろ?それはカズに聞かないとわかんないな」

「そうですか」

「先生に聞けば分かると思うよ」

私が落ち込んでいるとフォローしてくれたのか。

「ありがとうございます」

私は笑顔で返して職員室に向かった。


「満点か……。確か1回あると思うよ」

「ありがとうございます」

「え、あ、、うん。それと、先生が言ったって誰にも言わないでね」

「はい」

私は赤くなったおじさん先生に背をむけた。
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