イジワルな彼は私を溺愛しています
「有紀は着痩せするタイプか……」

風呂あがりにテレビを見ながら隣にいる和海がつぶやいた。

「うるさいです。あんなにやめてって言ったのに……」

はあーとため息をついてソファーにもたれる。

「お仕置きだからしょうがないな」

「そのお仕置きって何ですか」

「俺を怒らせた罰。それよりも、デートどこ行きたい?」

「どこでもいいです」

「じゃ、ホテルにする?」

和海は意地悪な笑みを浮かべた。

「……美味しいご飯を食べるんですか」

「それだけじゃないのは分かってるだろ?」

「……じゃあ、遊園地がいいです」

「ふーん、分かった。よし、寝ようか」

「お先にどうぞ。私はネットスーパーで買い物しないといけないので」

「買う物は決まってるわけ?」

「はい」

「それなら待ってる」
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