甘い運命
1-10
ドクドクドクと、心臓が早鐘を打つ。
何、私、何を考えた?
顔が熱い。多分真っ赤になってる。
それもこれも、修一さんのせいで!と心の中で悪態をついていると、ふと視界に小さな男の子。
「おねえちゃんたち、ちゅーするの?」
ん?
…………!!!
端っことはいえ、土曜日の人の多いショッピングモールで、現在イケメンに抱き締められています!!
私は当然、フリーズ。
周りには、こちらをチラチラ見るたくさんの視線。
男の子のお母さんが、すみませんと言いながら私たちから男の子を引き離す。
ざわざわする音の中で、私の耳は女性たちの声を拾ってしまう。
「うわー、イケメンの相手はあんなの?!」
「……ブスのくせに………」
「ボランティアじゃないの?あ、ホストとか……」
いやね、自分でわかってるし。
──でも、傷つかないか、と言えば、傷つくよね。
さらに、修一さんが、お金で私の相手をするような人だと思われるのは、──辛い。
私はゆっくりと、修一さんの胸を押す。
手が少し、震えていたかもしれない。
「もう、人がたくさんいるとこで、何ふざけてるんですかぁ~。
いくらペット扱いといってもやりすぎですよぉ~。」
周りに聞こえるように、少し大きな声で。
気持ちを立て直して言ったつもりだけど、僅かに声が震えちゃったかも。
修一さんを見上げると……え、怒って…?
次の瞬間、殺人的に甘い表情で、周りに聞こえるよう大きめの、甘い声で。
「ペットなわけないだろ。都は誰より可愛いよ。
俺の都、愛してるよ。」
何、私、何を考えた?
顔が熱い。多分真っ赤になってる。
それもこれも、修一さんのせいで!と心の中で悪態をついていると、ふと視界に小さな男の子。
「おねえちゃんたち、ちゅーするの?」
ん?
…………!!!
端っことはいえ、土曜日の人の多いショッピングモールで、現在イケメンに抱き締められています!!
私は当然、フリーズ。
周りには、こちらをチラチラ見るたくさんの視線。
男の子のお母さんが、すみませんと言いながら私たちから男の子を引き離す。
ざわざわする音の中で、私の耳は女性たちの声を拾ってしまう。
「うわー、イケメンの相手はあんなの?!」
「……ブスのくせに………」
「ボランティアじゃないの?あ、ホストとか……」
いやね、自分でわかってるし。
──でも、傷つかないか、と言えば、傷つくよね。
さらに、修一さんが、お金で私の相手をするような人だと思われるのは、──辛い。
私はゆっくりと、修一さんの胸を押す。
手が少し、震えていたかもしれない。
「もう、人がたくさんいるとこで、何ふざけてるんですかぁ~。
いくらペット扱いといってもやりすぎですよぉ~。」
周りに聞こえるように、少し大きな声で。
気持ちを立て直して言ったつもりだけど、僅かに声が震えちゃったかも。
修一さんを見上げると……え、怒って…?
次の瞬間、殺人的に甘い表情で、周りに聞こえるよう大きめの、甘い声で。
「ペットなわけないだろ。都は誰より可愛いよ。
俺の都、愛してるよ。」