甘い運命

1-53

修一さんの妄想?計画?が落ち着いたところで、おずおずと口を挟んだ。

「あの…」

「ん?どうした?」

「まだ付き合ったばかりで、彼女になった私のことも分かってないでしょ?
自分でもどうなるかわかりません、やったことないので。

─ひょっとしたら、ストーカーみたいになるかもですよ?
すごいヤキモチ焼きになって、修一さんを困らせてしまうかも知れません。

慌てて結婚して失敗したら、大ダメージですよね?

──後悔、しませんか?いえ多分、しますよ?

私、修一さんが大切だから……後悔されると、辛いです……」

言いながら、どんどん縮こまる。
うう、明るいビジョンが描けない。
初めての『彼女』という立場に、不安ばかり立ち上ってくる。

ベッドで、修一さんの腕の中。
話している間閉じていた目を開けて、おずおずと修一さんを見上げた。

修一さんは…少し、悲しそうな表情。

「都、俺が都に告白した時と、岬ちゃんに言ったこと覚えてる?」

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