毒林檎がなくても
白雪姫
はじめに
むかしむかし、あるところに、白雪姫という、それはそれは美しいお姫さまがおりました。
お妃さまは白雪姫がうまれてすぐにお亡くなりになり、王さまは新しいお妃さまをもらいました。
新しいお妃さまは美しい方でしたが、大変わがままで、自分よりも他の人が美しいと、じっとしていられませんでした。
お妃さまは不思議な鏡を持っていて、いつもこう聞くのです。
「鏡よ鏡、国じゅうで一番美しいのは誰だい」
すると、鏡はいつもこう答えていました。
「お妃さま、あなたです」
でもある日、いつものようにお妃さまが鏡に聞くと、鏡はこう言いました。
「お妃さま、それは白雪姫です」
白雪姫だって!? とお妃さまは驚いて、白雪姫をちまちまいじめるようになりましたが、白雪姫はやっぱりどんどん美人さんになっていきます。
そしてある日、お妃さまは、白雪姫を殺せば、二番目に美しい自分が一番目になれると思いました。
なんともバイオレンスなお妃さまです。
お話は少し急ぎます。
お妃さまは猟師に命じて白雪姫を暗殺しようとしましたが、猟師の裏切りにより、森の奥深くに逃がされた白雪姫は生きていました。
嘘をつかない鏡がまた白雪姫ですと答えるのですから、間違いありません。
そこでお妃さまは変装をし、毒林檎を作り、林檎売りのおばあさんの姿になって、森の奥深くに白雪姫を訪ねて行きました。
というところから始まるお話です。
お妃さまは白雪姫がうまれてすぐにお亡くなりになり、王さまは新しいお妃さまをもらいました。
新しいお妃さまは美しい方でしたが、大変わがままで、自分よりも他の人が美しいと、じっとしていられませんでした。
お妃さまは不思議な鏡を持っていて、いつもこう聞くのです。
「鏡よ鏡、国じゅうで一番美しいのは誰だい」
すると、鏡はいつもこう答えていました。
「お妃さま、あなたです」
でもある日、いつものようにお妃さまが鏡に聞くと、鏡はこう言いました。
「お妃さま、それは白雪姫です」
白雪姫だって!? とお妃さまは驚いて、白雪姫をちまちまいじめるようになりましたが、白雪姫はやっぱりどんどん美人さんになっていきます。
そしてある日、お妃さまは、白雪姫を殺せば、二番目に美しい自分が一番目になれると思いました。
なんともバイオレンスなお妃さまです。
お話は少し急ぎます。
お妃さまは猟師に命じて白雪姫を暗殺しようとしましたが、猟師の裏切りにより、森の奥深くに逃がされた白雪姫は生きていました。
嘘をつかない鏡がまた白雪姫ですと答えるのですから、間違いありません。
そこでお妃さまは変装をし、毒林檎を作り、林檎売りのおばあさんの姿になって、森の奥深くに白雪姫を訪ねて行きました。
というところから始まるお話です。
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