じじぃのぼやき
「じじぃは、
 こう思った事がある。

 “あぁそうか。
  だから人間は
  一人じゃないんじゃ”
 幸せなことじゃ。」


「人はなぁ、
 ずっと昔、

 期待に
 胸をふくらませ
 
 この世に
 生まれる時を
 待っとったと、

 じじぃは
 そう思うんじゃ。」


「幸せのにおい
 というもんは、

 離れれば
 離れるほど、

 遠ければ
 遠いほど、

 よくにおうもんじゃ。」

「言葉ちゅうもんは、

 便利に使うも
 役たたずにして
 しまうのも、

 自分次第じゃ。

 相手を
 傷つける為には
 使うんじゃないぞ。

 それは、
 
 間違った
 使い方やぞ。」


「おまえさまが
 さびしいのは
 なんでじゃ。

 じじぃには
 わからんが、
 これだけは
 言えるぞ。

 さびしさの次は
 期待できるぞ。

 動いてみ。

 動いてみ。」


「自分の心を
 喜ばしてみ。

 苦労続きじゃ
 心も
 かわいそうじゃ。」


「成長するんは、
 成長を必要と
 されとるんは、

 なにも
 子供だけとは
 限らない。

 じじぃも
 そうじゃ。」

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