じじぃのぼやき
「どう生きれば、
 
 神さんが微笑んで
 くださるじゃろうと
 考えておったんじゃ。

 じじぃは、
 一つだけわかった。
 
 今どきの
 若者の生き方を
 否定するのは
 簡単な事じゃて。
 
 なかなか熱う生きとる。
 忘れるもんかの。」


「楽の為の、
 楽はないからの。」


「人は、
 思ったよりも
 さびしんぼなんじゃ。

 だがの、

 ひとり、ひとり、
 がんばっとる。
 
 もっとせつない中
 がんばっとるもんも
 おる。
 
 がんばれ。

 きばれ。

 じじぃも
 がんばる。」


「ありがたや。
 ありがたや。

 感謝の気持ちは
 大事じゃの。
 
 ありがとうの気持ちを
 ちっとも持てんもんは
 アホじゃて。

 あんたも
 知ってはおる事じゃろ。
 ここから、
 もひとつ大事な事。

 ありがとうは
 強制するもんじゃ無い。
 かしこい子らは、
 とうに実行しとる事
 じゃがの。」


「とどのつまり、
 
 魂を殺すんは、
 体じゃなく
 心なんじゃて。
 
 生かすも殺すも

 心しだい言う事じゃ。」
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