じじぃのぼやき
「若いもんに
 言っとかなならん。
 この先、
 じじぃが死んでも、
 
 戦争だけは
 しちゃいかん。

 これだけはキツう
 言わにゃならん。

 戦争の恐ろしさは、
 とめどない。

 後に残るもんの中に、
 勝者などおらん。

 国を守ることしかり、
 平和を守るんじゃ。

 肝に命じてな。」


「皆が皆、
 疑ってかからにゃ
 いけん、世の中に
 してしまう
 つもりかの。」


「負けるなや。
 負けるなや。
 自分を越えてけ。
 どんどん
 越えてけ。」


「肝心なのは、
 形じゃのうて、
 思いであって、
 浮かれるのは
 そこを
 知ってからじゃ。」


「忘れてええ。
 もう、
 お忘れする頃じゃ。」


「じじぃも
 まだまだ
 未熟者じゃ。
 
 一生、べんきょう。
 人生、べんきょう。」


「生まれた時代を
 恨むでないぞ。
 自分を恨むことと
 同じことじゃ。」


「見本、手本に
 なるはずの
 おまえさまが、
 悪い見本ばかり
 見せておる。」


「利用するとか
 されるとか、
 まず、
 お互い命ある事に
 目を向けてみることが
 大切じゃないかのぅ。」
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