曇り、ときどき雨。君に、いつでも恋。
久しぶりに、あの笑顔見たなあ。
にこって。
なんで、今日は笑ったんだろう。
また、見たいな。
どうすればもっと、
あの笑顔であたしに笑いかけてくれるんだろう?
って。
あたし。
今井さんのこと、
もっと知りたいと思って、
あの笑顔が見たいと思って、
あの笑顔を見るとドキドキして、
ほめられたり、あたしのこと気にかけてくれるような言葉をかけられると嬉しくて、
今井さんとバイト被らないと少しショックで、
それから、
アシダさんがベッタリしてるの見るとすごく嫌になる。
アイちゃんが花火大会で言ってたことと、重なる。
認めたく、ない。
でも例えば、中島くんが今井さんだったとすると、
告白されて、好きって言われて、手を繋がれて。
中島くんを今井さんに置き換えて、その状況を想像してみると、
全然、嫌じゃないの。
認めたく、ない。
バイト帰りに一緒に帰ったとき、嬉しかった。
もう少し、って思った。
上から降ってきた低めの声に、ドキドキした。
カフェで会ったとき、話しかけられて嬉しかった。
あの女の子が、羨ましかった。
認めたく、ない。
最初は憧れだった。
尊敬から始まってた。
あの神みたいな接客を見てあたしもこうなりたいって思った。
今は、憧れと、尊敬と、もうひとつ。
認めたく、ない。
認めたくない認めたくない認めたくない!!!!!
でも、この気持ちはもう、
強制的に無かったことにして消せるほど小さくはなくて、充分すぎるほど、大きかった。
あたしが、気づいてなかっただけだった。
あたしは今井さんが、好き。
あたしは今井さんに、いつからか、恋してるんだ。