曇り、ときどき雨。君に、いつでも恋。
それからはもう、最悪だった。
女子からは
どう思ってるの?とか、いろいろ質問攻めにあって。
疲れた。
すごく疲れた。
でも、1回つきあって、別れたとは言えなかった。
体育祭委員の仕事も、女子にじゃまされてロクに出来なかった。
教室に戻ったときも、クラスの人の視線が痛かった。
中島くんは、涼しい顔をして
みんなからの質問に答えていた。
もちろんアイちゃんも、あたしにそのことを言ってきた。
「コハル!!!ちょ、ちょっと!!!
びっくりした!!
中島がコハルのこと好きとかっ!!
てか、中島も大胆だよね~、あんな風に告白するとか!!!
好きな人、のお題選んだ人なんて、中島だけだったよ!?
コハルはどう思ってるの!?
返事は!?した??」
アイちゃんは小声で話してくれたから、助かった。
これは、夏休みのことを言うべき??
・・・言わない方が、いいよね。
「あたしは・・・、友達としか、思ってないの。
申し訳ないけど。」
それに、好きな人いるから。
叶わない恋だけど。
なんて、言えない。
中島くん。
ほんとに、なんてことをしてくれたの。
あたしへの、復讐ですか?
「そ、そっか。
コハルがそう言うなら仕方ないね。
・・・でも、大変だったね。」
ほんとだよ。
ほんとに大変だったよ。
今も大変だけどっ!!!
中島くんと普通にお友だちとして話すことも、もうできない気がする。
話すだけで、周りからじろじろ見られそう。