王子と私の恋愛事情。
「ちょっと!ありえないよ!?
私と嵯峨くんが付き合ってる?カレカノ?おもしろくないよその冗談」
女の子達が見えなくなったところで思いっきり嵯峨くんの腕を振りほどいて離脱する。
「しかたねぇだろ、あーでもしねぇとずっと着いてくんだよあいつら。
しかも俺に興味ねぇの委員長ぐらいだし。」
サラッと俺モテます宣言…
なんなのこいつ…
「悪かったな無理矢理付き合わせて、じゃ、明日から俺の彼女って事でよろしくな」
「………ん?今なんと?」
「は?だから明日から委員長は俺の彼女」
「はぁぁぁぁあ!?ありえないってーーー」
私の驚きの声が夕暮れの空に響き渡る。
この日から私と嵯峨くんは架空のカップル。