王子と私の恋愛事情。
「あの…なんで私が彼女にならないといけないの?可愛い子だったら他に…」
「はぁ?べつに可愛いからとかで決めてねぇし
彼女になって欲しいのは付きまとって来る女子を追い払いたいだけ。」
「ふーん。女子に囲まれて浮かれてるもんだと思ってた」
「んなわけねぇだろ?」
呆れたみたいな顔して大きなため息ついて俯く。
浮かれてるようなやつだったら今以上にムカついてたなぁ。
「んーいいよ晴人の言うこと聞いてあげる。
彼女役するよ」
無理矢理委員長任せられても引き受けちゃうわたし。
あの時も先生が困った顔してて、今はこいつが困った顔…してる?
多分困ってると思うけど
困ってると思うとどうしても放っておけない。