王子と私の恋愛事情。
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「あー待ちくたびれた」
校舎を出ると伸びをする嵯峨くん。
「そんな事を言うなら帰っちゃえばよかったのに。」
私が日誌を書いてるあいだも私の前の机に座ってのぞき込みながらまだかまだかと何度もせかしてきた。
「待つって俺から言ったのに帰るとかダサすぎだろ。」
「いやでもあんなにまだかまだかーって急かしてたら結局ダサいよ?
そこはやっぱりクールに待ってないと」
「は、はぁ!?待ってやってたんだから感謝くらいしろよな」
腕を組みドヤ顔を見せる嵯峨くんからは今にもエッヘンなんて声が聞こえてきそう。
うわ出たよ上から目線。
「はいはいありがとうございますー」
呆れた私は立ち止まってる嵯峨くんを置いて歩く。
「ちょちょ、んだよその言い方感謝がこもってねぇって」
嵯峨くんは私の棒読みの謝罪に文句言いながら着いてくる。
こいつはバカなのか?