王子と私の恋愛事情。


「篠原くん!わ、私と付き合ってください!」


放課後日誌を届けに行く時階段の側からそんな声が聞こえた。


うわー晶また告白されてる。


思わず身を潜める。

身を潜めた理由は2つ。

1つは告白の場に飛び出すなんて気まずすぎるから。

2つ目……


「おい莉奈何やってんだよんなとこ隠れて。」


嵯峨くんがいるから!


「しー!声大きいの!」


できる限りのヒソヒソ声で人差し指を立てて嵯峨くんを注意する。


「あ、わりぃ…何告白?」


そんな質問を私は無視して聞き耳を立てる。

晶は女の子に告白されてもずっと断り続けてる。

なんて言うんだろ。


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