王子と私の恋愛事情。
次の日の放課後教室は私一人。
今日は嵯峨くんは来ないみたい。
こんな静かなの久しぶりだな〜。
いつもなら「まだか〜」とかグチグチ言ってる声が聞こえるのに。
居ないと居ないでちょっと寂しいかも…。
って私何考えてんの。
1人でツッコミを入れて止まってた手を再び動かす。
少ししてウトウト眠ってしまった。
昨日嵯峨くんと晶の事考えてまともに寝れなかったからかな。
「莉奈……」
夢の中で誰かが呼んでる。
「莉奈!起きろ」
あんまりしつこいからうっすら目を開けると目の前に嵯峨くんの顔…。
「な、なな…何してんの!?変態!」
はね起きて、驚き過ぎて足を机に強くぶつけてしまった。
「そんなビビることねぇだろ。」
「ご、ごめん。」