王子と私の恋愛事情。
高校生活想像してたのと違う…
もーっと楽しくって放課後とか友達とパンケーキとか食べてさ?
何さこの退屈な生活。
だいたい学級委員が日誌毎日書くってのもどうかしてる、交代じゃないの?
心の底から大きなため息を漏らしながら階段を降りてく。
「……え!?」
階段の途中、よそ見してた私はつまずいてよろめく。
ガタガタと階段を転げ落ちて足腰痛い。
起き上がるために手を着くとふにっと……
ふに?……え?
「はぁ!?え、なんでこんなとこにいるの」
「んだよその態度、助けてやったんだからありがとうぐらい言えよな。」
地面だと思ってた所はまさかの嵯峨くんの顔。
馬乗り状態。
「さ、嵯峨くんが勝手に助けたんでしょ!?」
「あーもーめんどくせぇ、早くどけろ…重い」