王子と私の恋愛事情。
うわーさらっと傷つけてくるタイプ。
全くもって容赦しないだから。
「なんでさらっとそうゆうこと言うかな。」
「だから似合ってるって…俺が気に食わないのは周りの男。
あいつ以外に莉奈の事可愛いとか言う男が増えてるのが気に食わない。」
そう言われてぱっと周りを見ると、登校してきた男子達が"誰だあの可愛い子は"なんてヒソヒソと話してるのが聞こえてくる。
ぜんっぜん気づかなかった…。
今更恥かしくなってきてイメチェンした事に少し後悔…。
「そ、それならそうとハッキリ言えばいいじゃん!」
「言ったとこでどうにもできないでしょ。」
あーもーほんっと無愛想。
「はい!夫婦喧嘩はそこまで〜
2人とも私の事忘れてるでしょ!」
言い合いになってる私と晶の間に入ってくる乃愛。
「「夫婦じゃない。!」」
「…声まで揃えて、ほんと仲いいんだから。」
おどけた表情を見せてから、茶化す様に笑いながら私達の背中を叩く。
「晶〜何やってんの〜?」
遠くの方から晶を呼ぶ声。
「あ、じゃ、2人ともまたね。
そうそう乃愛ちゃん莉奈に近づく男の後始末は任せた。」
片手をあげそう言うと呼ばれた方へとタラタラと歩いていく。
「了解した!」
そう言って敬礼する乃愛はなんだか嬉しそう。
何さ後始末って。