王子と私の恋愛事情。
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"ガラガラ"
放課後誰もいなくなった教室。
教室のドアを開ける音が響いた。
「……さがく……っ!?」
てっきり嵯峨くんが入ってきたんだって思ってた私は目の前の光景にびっくりした。
私の前に何人かの男子が並んでる。
「松井莉奈だよな?」
その中でもリーダー的存在と思われる茶髪の男が私の机に両手を置きぐっと顔を近づけてくる。
「俺の女になれ」
んな!?
な、何こいつ。急に女になれとか。
「む、無理です!」
私の顎に手をかける男の手を払ってがばっと立ち上がりお断りする。
「お前昨日まで地味子だったのに急に態度でけぇじゃん。」
ふっと笑いながらそう言ってるけど。
目が全然笑ってないんですけどー。
ちょっと割と怖いかも。
そう思ってると私の体がフワッと後にいくのがわかった。