王子と私の恋愛事情。
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次の日の放課後も日誌をまとめていた私。
「あれ、忘れ物かな…」
ふと教室を見渡すと私の席からかなり離れた廊下側の机に無造作にブレザーが置かれてる事に気づいた。
ここって嵯峨くんだよね。
シワになっちゃダメだって思った私はブレザーを手に取る。
ふわっと香水のいいにおい
あんまりいいにおいだからつい顔をうずめる。
「委員長何してんの?俺のなんだけどそれ」
その声にガバッとブレザーを投げ捨て後に仰け反る。
「さ、嵯峨くん!?あ、あのこれは違くて…ブレザーシワになっちゃダメだって思って…
しゃがんでる嵯峨くんは自分の席に頬杖ついてニヤッと笑って見てる。
「ふーんそんだけなのに俺のブレザーにおいかいでたんだ?
もしかして委員長…俺に気あんの?」
「な!?そ、そんなわけな…