王子と私の恋愛事情。


言いかけた私は次の瞬間には壁に押さえつけられてた。


それから、私の眼鏡を取る。


指、髪の毛に当たってくすぐったい。


「委員長目開けて?」


急な出来事にぎゅっと目をつぶってじっとしてるとそんな言葉がふってくる。

そっと目を開けると間近に嵯峨くんの顔。

キレイな顔立ちに思わずドキッとしてしまう。

さすが王子と言われるだけある。


「委員長ってさ、丸メガネでおさげだからだせぇやつって思ってたけど…こう見ると結構可愛いのな。」


"可愛い"


そんな事を言われたのは生まれてこの方初めてで思わずドクンッと胸が鳴る。


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