王子と私の恋愛事情。


「ふーん委員長照れてんの?顔赤いよ」


そっと手を私のあごにあてそう言った。


「あ、あんたなんかに照れるわけないじゃん!」

「委員長おもしろいな、あ、ちょっと今から付き合ってよ。」

「嫌だ、嵯峨くんのファンの子に付き合ってもらえばいいじゃん」

「委員長じゃないとダメなんだ、てか付き合ってくれねぇと委員長がクラスメイトのブレザーのにおいかいだりするド変態だってクラスの奴らに言うけど?」

「だ、ダメダメダメ!わかった、付き合うから」


嵯峨くんはその答えにニヤリと口角をあげてみせる。


不覚……

こんな嫌な奴に弱み握られるなんて……



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