王子と私の恋愛事情。
私の気持ちですか?
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「今日どこ行くの?」
「んー決まってねぇけどぶらぶら。」
「決まってないなら私が決めるね?」
次の日私を迎えに来た嵯峨くんに私はそう言って嵯峨くんの手を取って歩き始める。
「ここって……。」
少ししてたどり着いた場所で嵯峨くんはキョロキョロと周りを確認する。
「公園だよ?つまんないかもしれないけど、ここが私の行きたかった所。」
ここは私の家から少し離れた公園。
私にとっては思い出の詰まった場所。
小さい頃晶とよく遊んで。
それからここは
「つまんないとか思うわけねぇじゃん。
だっえここ俺と莉奈が初めて出会った場所だろ?」
「覚えててくれてたんだ…なんか、嬉しいなぁ。」
覚えててくれてた事が嬉しくってつい自然と笑がこぼれた。