王子と私の恋愛事情。
「ま、まじかよ。……よっしゃー!!」
嵯峨くんは今まで見たことないくらいの満面の笑みを浮かべて立ち上がりガッツポーズした。
「そんな喜ぶかな〜」
つられて私まで笑ってしまった。
「やっと俺の気持ち莉奈に伝わったんだから当たり前だろ?
莉奈、これからよろしくな。」
私の隣に座り直すとそっと私の口にキスをした。
これから私と嵯峨くんはよく聞くカップルっめやつになるんだ。
でも初めてだからあんまりわかんない。
羨ましいなって思った事はあったけどそのカップルが何してるかとかなんて全然知らないや私。
そう思いながらとりあえず手を繋いでみる。
「何?その手」
「な、何でもない。カップルってどういう事したらいいのかわかんなくて…何も知らなさすぎて恥ずかしくなってきた。」
「何それすげぇ可愛いんだけど。
何も知らなくていいじゃん、これから俺がじっくり教えてやるよ。」
耳元でそう囁かれ意味は分からなかったけど心臓が飛び跳ねた。
恥ずかしい事を淡々と不意をついて言ってのける嵯峨くん。
そんな嵯峨くんにいつもドキドキしてる。