王子と私の恋愛事情。


「何ボーッと突っ立ってんだよ?」

「え、だって名前呼び。今まであいつってお互い呼んでたのに。」

「あいつがそう呼んだからなんとなく。
てか昨日の莉奈も俺の事晴人って言ってたのにな。
昨日の莉奈の顔は過去1で可愛かったかもな?」


悪い事を考えてるような笑を浮かべる嵯峨くん。

昨日の夜の事を鮮明に思い出してしまい。

ボンッと顔が熱くなる感覚がわかった。


「お?思い出した?
昨日の夜俺と初め………
「わーーーいいからそれ以上言わないで!!」


周りには私たちと同じ制服を来た高校生がうじゃうじゃいるのにあんな事ここで言われたら恥ずかしくて生きていけない。

嵯峨くんの口に手を押し当てて阻止する。


「ふーん。今度はもっとすごい事しちゃう?」


私の手から解放された嵯峨くんが私の耳元でそう呟く。

こ、こいつ絶対私で遊んでる……

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