王子と私の恋愛事情。
「置いてくぞー?」
その声に両手で隠した顔を上げると嵯峨くんは私の何メートルか先を歩いてた。
「もー置いてかないでよ!」
私はかけよって横に立つ。
嵯峨くんはそんな私をみてニッと笑ってみせると右手を出す。
私はその手をギュッと握った。
嵯峨くん…晴人はやっぱり意地悪ですぐに私をいじってくる。
でも優しくって時々泣き虫で、私はそんな晴人の隣でずっと一緒にいたいって思っちゃうんだ。
きっとこれからも大変な事いっぱいあるかもしれないけど、晴人となら乗り越えていけるってそんな気がするんだ。
これからもよろしくね。晴人…
END