君の笑顔は眩しく、ときどきせつない
突然止まった演奏。


彼女が帰り支度を始めた。

このままだと鉢合わせになる。




(やばい。急がないと。)




時計をみるともう短針は六時を少し過ぎた頃だ。

少し焦りを感じ、

足元においたバックに手をかけ

もう一度教室へ視線を移すと、、、

彼女はもういなかった。




(もう、帰ったのかな。)




気づいたときには俺は教室に足を踏み入れていた。


カーテンが揺れている。

窓を閉め忘れたのかな。

窓を閉めようと手をかけたとき

後ろで紙がパタパタと風に揺れる音が聞こえた。

振り替えると楽譜が落ちていた。

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