君の笑顔は眩しく、ときどきせつない
勢いよく空いた扉。

そこにはさっきの少女がたっていた。


「ちょっと、それ!!」


彼女が指を指したものは

俺の手にあるバイオリンの楽譜だった。



「あっ、いやこれはその、あの、たまたま…」

「なに!?盗もうとしてたの!?うわっあり得ない!!」

「いや、違うんだ!その俺はそこで聞いてて、その…」

「聞いてた~!?盗みの前に盗聴まで!ちょっとふざけないでよ!!!」


俺の話なんかひとつも聞かずに

彼女はずっと喋り続ける。


それにしてもこの子どっかで見た気がする。



この顔立ち、、。どこだっけ。


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