君の笑顔は眩しく、ときどきせつない

「私を誰だと思ってるの?」

この状況でクイズ?なぞなぞ?

そんなのに付き合ってる暇も心の余裕もない。
心のそこから焦る俺らが面白かったのか、
彼女は微笑んだ。



「数々の大会で得点王をとった永澤李与でしょ?声だしてパス回していけばいけるって言ってるんだから黙って前向け!このヘタレ小僧ども!」



彼女は真っ直ぐ、俺たちに向かって言った。
なんだか、腹が立つ前に呆れた。
彼女とは絶対に合わない。
真反対すぎる。
こんなに冷静に物事を判断できない高校生を初めて見た。
しかし、こーなった以上やるしかないのだ。



「では!スリーオンスリーいきましょう!」


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