君の笑顔は眩しく、ときどきせつない
しかし。キャプテンの動きが止まった。
彼の足元にはもう、サッカーボールはなかった。




どうゆうことか訳がわからなかった。
出来事があまりに一瞬だったから。




｢悠っっ！｣





気づいたときにはボールは永澤の足元にあった。



｢速攻だ！｣




３年生のスタメン相手に速攻なんてできるはずがない。永澤には女子サッカー部キャプテンがマークされている。
しかし、永澤はドリブルで交わした。
抜かれたキャプテンのカバーに男子サッカー部のエースがフォローに入った。

その瞬間、
永澤は右サイドの芳樹に速いパスをした。

芳樹はしっかりとボールを制した。


｢芳樹っっ！｣


気づいたときには永澤はゴール下に走り込んでいた。
芳樹は永澤にパスをした。
アシストもうまくいき、永澤は確実に一点を決めた。



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