君の笑顔は眩しく、ときどきせつない
「君は私の秘密を、ひとつ知った。」


知りたくて知った訳じゃない。

とにかくそう反論したかったがとにかく、
それは彼女の話がすんだらにしてあげよう。


「だから、わたしも君の秘密をひとつ知った。」

「は?」

我慢しようと思ったが無理だった。


「君は芸術が大好きだ。
特に絵を書くこと。
映画鑑賞。音楽観賞。特にクラシック。
歌謡曲は8割が洋楽、ギターもたまに弾く。」


俺は呆然とした。

彼女はなにを言っているんだろうか。

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